世界と繋がる奉仕の心・第六届第七次世界理事会にて

ボランティア活動を通じて広がる世界との絆、佛光人の誇りと感謝。

国際佛光会第六届第七次世界理事会が、9月6日と7日に群馬県法水寺で開催されました。福岡協会は、日本国内で最も高い人口比率を誇る佛光会協会として、全力で参加し、奉仕組、行政組、三好微映画接待組、宿泊組など、多岐にわたる役割を担いました。

 

総住持の満潤法師は幹部たちに向けて、「大師は『義工(ボランティア活動)は視野を広げ、世界と繋がるための道である』と説かれました。人間社会は私たちの助けを必要としており、私たちは努力して世の中に奉仕し、光と熱を与える存在にならなければなりません。佛光会員であることは大きな誇りです。この場所から全世界に貢献することができるのです」と語られました。

 

また、過去の熊本地震の際には、世界中の佛光会員が協力し、台湾から5,000枚以上の毛布を福岡へ空輸し、翌日には被災地へ届けられました。この迅速で大規模な支援は、諸仏菩薩が私たちの声を聞き届けてくださった結果であるとし、深い感謝の意が述べられました。

満潤法師は、「今回の理事会では、2,000人以上の方々を歓迎する機会があります。すべての会員が喜びの心を持って参加者を迎え、世界と繋がる奉仕の心を実践しましょう」と勉励されました。

師の心を継ぎ、喜びの縁を広げる

9月11日の夜、慈容法師は福岡佛光山の幹部と接心されました。その中で慈容法師は「私たちは皆、師父(星雲大師)の弟子であり、大師が人と縁を結ぶことに長けておられたように、私たちもその姿勢を学び、人と共に過ごす喜びを知るべきである」と説かれました。そして、「人生は豊かな経験があるほど、より多くの喜びを得られる」と語り、道場の維持や運営は一人ひとりの発心による成就であることを強調されました。清潔で整った寺院を保つことで、訪れる人々と良い縁を結び、その歓喜の心を広めていくよう勉励されました。

また、依來法師は海外弘法の経験を共有され、「佛光会に加わることで得られる幸福」を強調し、海外に行く際でも佛光会の仲間が手を差し伸べてくれる温かさについて語られました。

さらに慈容法師は、新刊の 『慈容法師訪談録:有容乃大—走進佛光走向世界』 を参加者と結縁されました。この本を通じて、大師の教えを深く学び、人間仏教の理念をさらに広めていく意義を改めて感じる場となりました。

人間仏教の絆・福岡佛光山寺の温かなひととき

アフリカから慧了法師、アメリカから妙西法師、そして19名の佛光会員が、国際会議後の旅の一環として福岡佛光山寺を訪れ、礼拝と交流のひとときを過ごされました。慈容法師は参加者に向けて慈悲深いお話をされ、遠方から日本まで足を運んだ努力を称えられました。90歳を迎える慈容法師は、星雲大師に師事して70年、佛光山寺の創設や佛光会の立ち上げに関わった日々を「幸福そのもの」と振り返られました。また、「智慧と仏法を得るには人と縁を結ぶことが重要である」と説き、微笑みが人との関係を築く第一歩であると強調されました。

この訪問には、トロント協会とモントリオール協会の会員18名も参加し、福岡協会の河嶋愛鴻師姐が案内役を務められました。午後、福岡佛光山寺を訪れた際には、文化院院長の依空法師が「有縁千里来相会」という言葉を用い、国際会議で異なる国々の会員が交流する意義を強調されました。「佛光会では正統な規矩を学び、万里の道を行き、万種の縁を結ぶことができる」と語り、星雲大師の歩みを追い、人間仏教を弘揚することの重要性を説かれました。

また、常住を代表して如愷法師が参加者を温かく迎えられ、特別に典座義工が東北地方の特色料理を用意し、遠方から訪れた佛光会員に振る舞われました。この心のこもったもてなしは、参加者一同に感動を与え、人間仏教の温かさと絆をさらに深めるひとときとなりました。

法灯永遠・薬師佛の慈光

福岡佛光山寺において薬師法要が厳かに営まれました。監寺の如愷法師が主法を務め、大阪より妙宏法師と妙晴法師を迎え、信徒と共に『薬師経』を心を込めて誦念しました。法要では、参加者一人ひとりが薬師佛の十二大願を心に刻み、身心の安楽、災厄の消除を祈願しました。真心を込めた一礼一拝は、まるで清らかな甘露が心を潤すように、参加者の魂に深い癒しと気づきをもたらしました。

法要後、妙宏法師による開示が行われました。法師は心温まる物語を交えながら、仏教における「無常」の教えをわかりやすく説き、人生における正しい心のあり方について語られました。「人生は外部環境ではなく、内なる心の選択で変わる」という法師の言葉は、参加者の心に深く響き、笑顔と感動を広げました。

特に、鹿児島より初めて参加された張紹妤師姐は、この法要の法喜に感謝を述べ、さらに仏法の教えを広めるための協力を申し出られました。また、戴偉鵬さんと李雅楠さん夫妻は、この感動をきっかけに義工活動への参加を決意され、より積極的に仏教の実践に取り組むことを誓われました。

この薬師法要は、佛光山ならではの温かさと喜びに満ちたひとときとなり、参加者全員が来年も必ず再び足を運びたいと願うような感動をもたらしました。薬師佛の慈悲の光が、多くの人々の心に安らぎと力強さを届けた尊い法要でした。

心を繋ぐ感動の架け橋 星雲大師一筆字書道展、福岡にて開催

星雲大師の一筆墨宝が、福岡の中心地で心を癒すメッセージを届け、訪れる人々に深い感動を与えています!

福岡の中心地で感じる墨の力

日本の三大都市の一つ、福岡市。その忙しい都市生活の中で、心の癒しを提供する特別な展示会が開催されました。NPO法人国際ブリアー主催の星雲大師一筆字書道展は、福岡市アジア美術館交流展ホールにて63点の墨宝を展示。大師の人生哲学が凝縮された作品たちは、10月17日から22日までの短期間ながら、多くの来場者を魅了しました。

開幕式で交わされる感謝と感動の言葉

17日の開幕式には、著名な書道家望月大耿氏が登壇。「文化伝播を重視する佛光山と佛光会に心から感謝します」と述べました。九州華僑華人聯合会の奥薩卓瑪会長も「書道の持つ伝統文化の深みが感動を呼ぶ」と挨拶。また、太宰府災害時要配慮者対策協議会の森口忠彦会長は、台湾からの救援活動の熱意と効率性に深い感銘を受けたと話しました。

後コロナ時代、多国籍な来場者たちの声

コロナ後の国境開放により、欧州やオセアニアからの観光客も多く訪れました。オーストラリア出身のJulie Kohさんは「南天寺の近くに住んでおり、日本で親しみある作品を見られて嬉しい」と語り、上海からの観光客は「拓印の墨宝が大切すぎてすぐに額装したい」と興奮気味。ベルギー出身のJohnさんは義工(ボランティア)から作品説明を受け、「『十修歌』の中に感じる深い道徳心に感動しました」と述べました。

参加型体験で深まる感動

今回の展示は静的な展示だけでなく、参加型の活動も充実。「協力写経」では来場者が共に《心経》を完成させる体験が提供され、伝統的な拓印体験や「星雲大師体験」では、目隠しをして書道を体験することで五感をフルに活用して法喜に浸る機会が生まれました。福岡市民の森本さんは「写経を通じて、一人一人の努力が集まり、修行の道を共に歩む感覚が得られた」と話しました。

人生の言葉、世界に響く

繁華な福岡の中心地で、星雲大師の「人生二十最」の一節「人生最大の敵は自分」を目にしたドイツ出身のLiebeさん。「これは今の私に必要な言葉です」と語り、困難に直面する中で思わず旅行に出た自身の心を見つめ直す契機となったと述べました。

感動の墨宝、世界各地へ

1週間にわたる展示は、星雲大師の墨宝を通じて心の平安を伝えました。墨の力で心を癒し、その聖なる言葉は旅人たちの「平安の行李」となり、世界各地へと運ばれていきます。